♂ vs ♀ ~続・男女寮戦争~《完》
「みぃちゃん」

彼の声に、振り返る。

あたしは、慌てて涙をぬぐった。



「さっきは…ごめん」

あたしが座っているブランコをのぞきこむ健太。



「健太、よくわかったね」

「みぃちゃん、昔から泣く時はここに来てたから」

「…そっか」

勘の鋭い幼なじみに、あたしはうつむく。
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