♂ vs ♀ ~続・男女寮戦争~《完》
「健太、部活って嘘でしょ?」

『さあね…』

電話の向こうで、健太が笑ってる。



「もっと早く教えてよ!
あたし、もう水着に着替えちゃったじゃん」

焦ってまくし立てるあたしに、健太は落ち着いた声で言う。



『みぃちゃんなら、大丈夫…頑張って』

「ちょ…ちょっと待って、健太!」

プッと通話が切れた。

携帯をゆっくり下ろして、胸の前でギュッと握る。

あたしは、もう一度彼のほうに振り返った。
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