♂ vs ♀ ~続・男女寮戦争~《完》
瀬戸内のクールな目が、まっすぐあたしに向けられる。

緊張で、足が震えてしまいそうだ。



怖くないわけじゃない。

恥ずかしくないわけじゃない。

だけど…



何も身につけてないあたしの肌に、瀬戸内の唇が降りてくる。

逃げそうになる自分を抑えて、彼の腕にしがみついた。



瀬戸内、大好きだよ。



この感触に流されてもいい。

初めての感覚に戸惑いながら、あたしはゆっくり目を閉じた。
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