♂ vs ♀ ~続・男女寮戦争~《完》
また教室に戻ってきてしまった。
教室には、黒板を消している男子が一人。
あたしは、コートを着たまま教室に入る。
「今日の当番、彩木だっけ?」
黒板の隅に書かれた当番の名前を確認するあたし。
「うん」
彩木は、黒板を消す手を止めて振り返った。
こいつで、ちょうどよかった…
あたしも、もう一つの黒板消しを手に取って彩木の隣に並ぶ。
「…手伝ってくれるの?」
「うん」
「さすが、牧村さん」
メガネ越しの目が微笑む。
あたしはさっきの映像を振り払って、キュキュッと黒板消しを動かした。
教室には、黒板を消している男子が一人。
あたしは、コートを着たまま教室に入る。
「今日の当番、彩木だっけ?」
黒板の隅に書かれた当番の名前を確認するあたし。
「うん」
彩木は、黒板を消す手を止めて振り返った。
こいつで、ちょうどよかった…
あたしも、もう一つの黒板消しを手に取って彩木の隣に並ぶ。
「…手伝ってくれるの?」
「うん」
「さすが、牧村さん」
メガネ越しの目が微笑む。
あたしはさっきの映像を振り払って、キュキュッと黒板消しを動かした。