♂ vs ♀ ~続・男女寮戦争~《完》
「あたし、こういうの苦手だわ…」
まだネクタイと格闘しながら部屋を出る愛菜。
「萌なら、得意そうじゃん。
萌にお願いしよっか?」
「…だよね」
もう自分で結ぶのは諦めて、駆け足で階段を下りる愛菜とあたし。
「ちなみに、萌って誰と相部屋だっけ?」
「あー、なんか外部から来た子らしいよ。萌と似た感じのおっとりした子」
「へー、そうなんだ」
あっけらかんと答えてくれた愛菜に、うなずくあたし。
てか、こんなのんびり話してる場合じゃない。
「急ぐよ、愛菜!」
「うん」
寮を出ると、鞄を抱えて愛菜と走る。
まだネクタイと格闘しながら部屋を出る愛菜。
「萌なら、得意そうじゃん。
萌にお願いしよっか?」
「…だよね」
もう自分で結ぶのは諦めて、駆け足で階段を下りる愛菜とあたし。
「ちなみに、萌って誰と相部屋だっけ?」
「あー、なんか外部から来た子らしいよ。萌と似た感じのおっとりした子」
「へー、そうなんだ」
あっけらかんと答えてくれた愛菜に、うなずくあたし。
てか、こんなのんびり話してる場合じゃない。
「急ぐよ、愛菜!」
「うん」
寮を出ると、鞄を抱えて愛菜と走る。