♂ vs ♀ ~続・男女寮戦争~《完》
「楽にしたら?」

「うん」

横目であたしを見る瀬戸内。

あたしは、遠慮がちに足を崩した。



「お母さんは?」

なんか話さないと、気まずくなりそうだ。

あたしは、隣に座る瀬戸内を見上げる。

「買い物行ってる」

「そっか…」

さっきから、人がいる気配がない。



もしかして、今瀬戸内と二人っきりなんじゃ…

重大な事実に気づいて、あたしはうつむいた。
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