♂ vs ♀ ~続・男女寮戦争~《完》
「明日、楽しみだね」

「うん」

ふんわりした髪を一つにまとめた唯香ちゃん。

あたしは彼女の隣にチャポンと浸かって、頭にタオルを乗せた。



「そう言えばさ…」

「…何?」

キャシャな手でお湯をすくう唯香ちゃん。

唯香ちゃんの肌、白くてすごい綺麗だ。

妙に女の子らしいしぐさに、あたしは目をそらす。



「唯香ちゃんって、瀬戸内と同じ小学校だっけ?」

「うん」

「瀬戸内と仲よかったの…?」

あたしはまた、さりげなく唯香ちゃんに視線を戻した。
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