NUDE〜彼女の心〜

「そう言って、そのカーテンをNaoさんに巻き付けるとその場でジャキジャキとハサミを入れて…見る見る内に魔法をかけたんですっ!」


アイちゃんはうっとりしながら話してくれたけど。


正直『うさん臭ぇなぁ〜』と思ってしまった。……のはどうやら俺だけじゃないようで。


その話を聞いていた、特に男衆はみんながそう思っていたみたいでそれが顔に出ていた。


「まぁ…“魔法をかけた”なんて言い方は大袈裟かもしれませんけど。

そりゃ元々着るはずだった服や、ショーのために作った服たちに比べればただのボロ切れ纏っただけって感じだし、そもそもそれを服と呼べるかどうかも微妙なものだったみたいですけどね。」


俺らの反応に苦笑いを浮かべながらフォローするアイちゃん。


うんうん。
そりゃそうだろう。

そうそう世の中うまくできてないからな。


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