NUDE〜彼女の心〜
そのあと、だんだん空が白くなってきて。
さぁ、今日も一日が始まる!って時に、「祝杯だ、祝杯!」なんつって社長は飲みだした。
いや、あんた仕事だろ!とか。
俺、車できたからっ!とか。
ちゃんと止めたんだけど、「こんなめでたい時に何言ってやがるっ!うちに泊まるか代行頼めっ!」と押し切られ、結局飲まされた…。
ここ何日か別に禁酒してたわけじゃないけど、仕事に集中してたから久しぶりのアルコールはいつもより美味くて。
重責から解放されたってのもあるし、それからあんまり寝てないってのもあって。
普段の俺からじゃ考えられないような少ない量で俺は酔い潰れて寝てしまった。
意識が途切れる前…−−『お前に頼んで正解だったな』−−…そんな社長の声が聞こえた気がして、より一層心地好い眠りに誘われた−−。