NUDE〜彼女の心〜
でも年甲斐もなく期待に胸を膨らまして、どこか目までキラキラさしてる社長を見てたら無下に断るのも少しばかり気が引ける…。
それにその“一筋縄じゃいかない相手”ってのはそんなに大物なんだろうか。
例えば…映画監督だとか、大御所俳優とか?
まったく乗り気ではないし、対談も受けたくはないがこのまま黙ってても話になんねぇ。
「…で、誰なんすか?その…“一筋縄じゃいかない”対談相手ってのは」
渋々聞いた俺とは逆に、『よくぞ聞いてくれたっ!』と言わんばかりに社長は口を開いた。
「“Nao”だよ、ナオッッ!」
すごいだろ〜?なんて言いながら、鼻息荒く嬉々として語られたその名前。
だけど俺は首を傾げるばかりで…。
「……??
誰っすか、Nao?」