NUDE〜彼女の心〜

自己最短が出たんじゃなかろうか…。


家からここまで猛ダッシュするとこんなに早く着くんだな…大発見だ。


ゼェゼェと息を切らしながら店の前でへたりこんだ俺は息を整えながらそんなことを頭の片隅で思った。


そ、それにしても…。
息切れ半端ねぇ…!


膝がガクガクいってやがるし…!


くっそ…!

てゆーか、俺最近走ってばっかだな…。

しかもあいつ絡みのことで。そしてまたしてもこの店まで…。


それならなぜこの間のように店に飛び込んで水の一杯をもらわないかというと。


………格好悪ぃからだ。


もし中にあいつが居たなら尚更そんなことはできない。


こんなに息を切らして走ってここまできた理由がお前に会いたいからだなんて。


………思われてたまるかっ!!



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