NUDE〜彼女の心〜

それなのに…−−。

ちょっとの照れとかなりの恥ずかしさを乗り越えて礼を言ったのに。


「……かなりビックリなんだけど」


目の前の現実が本気で信じられないって顔して驚きの声をあげるNao。


「…何がだよっ!」


きっと耳まで赤いだろう俺にはぶっきらぼうにそう吐くことしかできなくて。


「謙虚なあんたによ。どうしちゃったの?あ、あまりの空腹で頭ヤラれちゃった!?」


“楽しくてしょうがない”って笑顔を顔に張り付けて。


ここぞとばかりに俺を馬鹿にし、攻撃してくるNao。


こいつ…!
性格悪過ぎっっ!

くっそ…!
何か反撃手段を…!


そう頭をフル回転させて考えてる時だった。


「はい、おまちどおさま!」


こんなタイミングで運ばれてきた俺のカレー…−−−。



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