NUDE〜彼女の心〜
「だから…会話がそのまま文章になってそれを読むってのは何か変な気分だったかな。
まぁでもそれは私が本人だからじゃん?だから世間一般の読者の感覚とは違うかもなんだけど。
あ、それからね?私が嬉しかったのは状況説明…っていうのかな?
私がどんな風にそう言ったとか、顔を綻ばせた…とか。その時、その場に居なかったらわからないことを詳細に書いてあるのが嬉しかった」
「ん?どういうことだ?」
自分が書いたことなのに、彼女の言う意味がわからなかった。
「ほら、文章だと感情がわかんないでしょ?声の調子とか表情とかさ。実はテンション高めで言ったのに…とか。
そうゆうのって読む人によって微妙に変わるじゃない?
特に私は普段から高飛車そうとか上から目線とかって言われるから、読む人によってはそういう感じに捉える人もいると思うんだけどさ」