NUDE〜彼女の心〜
あ〜…そんなことを書いた気もするなぁ…。
「『カレー好きの彼女が作るオリジナルカレーの味が今から楽しみだ』」
「あっ!うんうん、書いた書いた。うまくまとまってんだろ?」
そこは1番の山場で、限られた字数で何とかきれいにまとめようと必死だったことを思い出し力強く頷いた。
「………うん」
確か今は良かった点の話しをしてはずなのに、なぜか彼女のテンションは低い。
「…??何だよ。何かまずかった?」
「ううん、その一小節がね…すごく嬉しかったの。嬉しくて、何回も読んだんだ」
「………??」
そうは言うが、顔と感想が合ってなくて俺は首を傾げるばかり。
「あ、ねぇ。食後のコーヒー飲むでしょ?
すいませーん、コーヒーひとつとバナナジュースひとつ!」