NUDE〜彼女の心〜
番号交換をしていないあいつと俺は連絡手段がないから『飯行こう』なんて約束しても、次にあの店で会ったら決めようぐらいに思っていて。
しかもお互い、『ここにきたら会えるしね』って想いもあって。
それに、もし何か緊急な用事があれば遠藤がいるし…みたいな想いがあるもんだから番号を知らなくても特別支障はなかった。
あいつもあいつで忙しいらしくチャリティーショーや日本で開かれるブランドの祭典に出るらしく、しばらくは日本にいるからまぁ…いつかまたあの店で会えんだろって思ってた。
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4月に入っても相変わらず忙しく、毎年事務所の連中と花見でドンチャンしていたが今年は無理そうだなぁ〜…なんて思ってる間に桜は散り。
桜も散って世の中じゃ大型連休だなんだって騒ぐ頃、俺は日本最北端の地に仕事で行っていて。