NUDE〜彼女の心〜
彼女の意識が戻って1ヶ月…−−。
雨の日が増え始める頃、新聞やニュースから彼女の名前を聞かなくなってきて。
あの事故の記憶が世間から段々と薄れつつある頃、俺もやっと落ちついて。
久しぶりの休日を家でのんびり過ごしていると。−−遠藤からの着信が鳴った。
−−−…ちっ、今頃何の用だ。役立たづめっ!
サブディスプレイに出てる文字を横目にそう毒づきながらも、彼女の経過が気になるから出てやった。
「へいへい。今更どちらさ〜ん?」
「…………。」
−−−…コノヤロウ、無言とはいい度胸じゃねぇかっ!
「おい、遠藤っ!お前何がしてぇ…−−−−え?」
「−−−−−…。〜〜〜…」
「すぐ…行くから、どこの病院だ!?」
俺は財布と携帯だけ持って家を飛び出した−−−…。