NUDE〜彼女の心〜
−−−−…。
−−−−−…。
−−先輩…Naoちゃん…もう生きていたくないって…。
−−もう…楽にさせてくれって…。
−−俺…どうしてあげたらいいんだろう…。
そう言って遠藤は声を詰まらせた。
何も言葉が出てこなくて−−…何一つ浮かばなくて。
それでも傍で顔を見て話を聞くぐらいはできると思った俺は『すぐ行く』と伝えた。
でも教えてもらった病院はここから遠く、時間もかかるから俺は愛車に乗り込みアクセルベタ踏みで高速に乗った。
あの日、あいつは美味しいチーズバーガーに出会えたんだとはしゃいでいた。
本場の味に絶対連れていけとせがんで、嬉しそうに…笑っていたのに。
何で…!
何でこんなことに…!何であいつがこんな目に…!!
「−−…ちくしょうっ!」…−−−。