NUDE〜彼女の心〜

「医者はね、リハビリを薦めるんです。今すぐってわけじゃないですけど、まだ若いし早い内から始めたら効果があるって。

でもNaoちゃんは…『足の感覚がないのに何がリハビリよっ!』って…」


「……うん。」


「そりゃそうっすよね…。足の感覚なかったら立つことだって怖いし、それにまだ…彼女自身この現実を受け入れられてないんですよ…」


「………うん。」


その後は、お互い黙り込んでしまって。


話しきくぜ!なんて調子いいこと言っておきながら何も出来ないし、何も言ってやれない自分が不甲斐なかった。


「俺…情けないっすよね。自分でも嫌んなるんすよ…」


「何言ってんだよ、そんなことねぇよっ!お前、そんなにやつれちまうぐらいあいつに付きっきりで看病してんだろ!?

それだけでも十分すげぇことだよっ!」


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