NUDE〜彼女の心〜
情けないけど、即答できなくて微妙な空気が俺達の間に流れだすと。
遠藤はわざとらしいぐらい明るい声を出して急に話し始めた。
「Naoちゃんの人気ってすごかったでしょう?
そりゃそうですよね、だって世界で活躍するモデルですもん!
例え、Naoちゃんが『放っておいて。1人になりたいの』っつったって周りが許しませんでしたよ。
あ、そりゃたまにフラ〜っとコンビニに行っちゃったりなんかしてたけど、それだって本当はかなりヤバいことだったんですよね。
だってもしバレたら大騒ぎですもん。コンビニに人が押し寄せてパニックでしょ?」
「……う、うん。」
「あの対談記事が出てから人気はさらに加熱だったし。
あ、観ました?Naoちゃんが帰国した日、空港がえっらい騒ぎになってたの!」
「あ、うん。テレビで…」