NUDE〜彼女の心〜
「もちろん、Naoちゃんのことは心配だし、助けになりたいとも思いますけど。
でも俺、器用じゃないからあっちもこっちもってのは無理で…。だからどうにかしてくれって頼んだんですよ。
こう言っちゃなんですけど…意識は戻ったし、いつどうなるかわからない状況は脱したんだからもう別に付きっきりじゃなくてもいいんじゃないかって…。
それでも付いてろと言うなら交代制にしてくれって。だからNaoちゃんの親戚や家族に連絡してくれって頼んだんですよ」
「それでどうなったんだ…?」
「『とりあえず向こうのエージェントに問い合わせしてみるから』って言われて。だからその連絡を待ってたんです。
そしたら…それからしばらくして長身の男が現れて、『Naoのエージェントの者です』って名刺渡されて。
『Naoと話しがしたいから席を外してくれ』って」