NUDE〜彼女の心〜
「まぁその通りなんですけどね…ハハハ」
俺なんかよりずっと大人ですよ、Naoちゃんは…−−−。
そう遠藤は言ったけど…本当にそうだろうか。
確かに同情したって何も変わりはしないし、あいつの性格なら同情されることを嫌うし怒るだろうが。
でも何か…しっくりこねぇんだよな…。
『同情するな』と言いたいのはわかるけど、遠藤がいうほどあいつは大人じゃない。
それからは決して物分かりのいい方でもない。
それなのに、そのあいつがそんなこと言うなんて…−−それはもう諦めてる証拠じゃねぇか。
そう思ったら無性に腹が立ってきた。
「他にその男は何も言わなかったのか?」
「…え、他…!?
う〜…ん、そん時、俺、驚愕の事実にただただ驚いててそれどころじゃなかったから…」