NUDE〜彼女の心〜
やっとの思いで〆切りギリギリで一つの仕事をあげた…と思ったら、また違う仕事の〆切りが俺を苦しめる。
頭の中はパンク寸前で、整理する時間と休息が欲しい。
まぁでも…仕事があるだけ喜ばなくちゃな。
いい仕事をしたいとか、もっといいもの創りたいって張り合いがないとダメになってくだけだし。
それに…。
仕事に忙殺されてりゃ余計なことを考えなくて済むし…−−。
あの日以来、遠藤から連絡がくることはなかった。
新聞やテレビから彼女の名前を聞くこともなくなり、しだいに俺も彼女のことを思い出すことはなくなっていた。
それに本当に忙しくてあの店に行くこともなくなっていて。
彼女のことが頭から離れなかった日々が嘘のように今は忙しい毎日を送っていた。