NUDE〜彼女の心〜
ノックをすることも、中で大事な話をしている最中であることも忘れて俺は病室に飛び込んだ。
突然、何の前触れもなく開いたドアに話し込んでいたNaoとエージェントの人らしき男はこちらを向いて。
「……誰ですか?」
訝し気にエージェントの男がそう俺に尋ねた。
ベッドに座るNaoは首だけをこちらに向けていたが、その目はこれでもかってぐらいに開かれていて。
その痛いぐらいの視線を受けながら、誰…と聞かれて名乗ったところで納得しないだろう。
そう思ったらつい口が…
「俺は……通りすがりのこいつのファン……です」
そう言っていて、、、。
自信満々に発したその言葉に今この病室にいる全員が唖然と口を閉ざした。
俺のバッッッ…カ野郎っっ!!−−−…って自分を呪ったのは言うまでもない…。