NUDE〜彼女の心〜

「辞めるなんて…言うなよ」


「…………え?」


「辞めるなんて言うなよ。お前は…好きなんだろ?この仕事。モデルって仕事に誇りがあるんだろ?」


真っ直ぐNaoの目を見て問いかければ、Naoは俺から目を背けた。


まるで逃げるかのようなその態度に胸がズキッと痛んだ。


やっぱり遠藤の言う通りもう解放してやる方がいいのかと一瞬言葉を飲み込こんだりもしたが。


だけど本当にもうこれで最後にするから。二度とお前の前に現れたりしないから。


だから…言わせてくれ。

お前のために…−−−俺のために…−−−。




「お前の背負う傷や痛み、それから孤独や虚無感、それから不安や…それから……とにかくお前の気持ちなんて俺にはわからないっ!いや、きっと誰にもわからない。」


「…………は!?」


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