NUDE〜彼女の心〜

そして迎えた対談当日…−−。


街はバレンタインムード漂う2月初旬。


約束は午後3時。


「うわぁ〜…寒っっ!
雪降ったら最悪だなぁ〜」


なんてこぼしながら、首にしっかりマフラーを巻き、厚手のコートを着てお気に入りのブーツに足を突っ込み俺は少し早めに家を出た。


この2週間、俺なりに彼女対策は練ったつもりだ。


彼女は22歳。

年齢的にも職業的にも、ファッションやお洒落に興味があって当たり前だろう。


まずはそこらへんから攻めて…掴みの会話、時勢を交えたジョークをいれつつ…。


まぁ壁が壊れることはないだろうけど、少なからず打ち解けてくれたら聞き出したいこと、引き出したいことを失礼のない程度に冗談っぽくぶつけてみる…。


うん、完璧。
何とかなるだろう。


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