NUDE〜彼女の心〜

「ううん、離れていっただけじゃない。“敵”になった。

あ、でもライバルって意味じゃなくて。子供っぽい嫌がらせとか仲間外れとか…無視とかね。そうゆうことをしてきて。

まだ子供だったから正直ショックだったし、傷ついたりもしたんだけど…。

でも悔しいから絶対泣かなかったし、弱音を吐いたりその子たちに媚び売ったりなんかも絶対しなかった。

だって私間違ったことしてないもん!」


彼女の言う通り、彼女は間違ってはない。そんなのは周りの奴らの僻みだ。

だけどその強気な態度は昔からなんだな…って思って少し笑えた。


「でもそのうちそんなことも言ってられなくなってさ…。

誰かが知っちゃったんだ。私が…施設で生活してること。」


「………。」


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