NUDE〜彼女の心〜
「私は自分の力でここまできた。運命…変えたとも思った。チャンスをものにして、世界で活躍してた。
でも……結局、最後が“こう”じゃあね……。誰がどう見たって…『可哀相』だよ…」
「そんなこと…………」
−−−−−…ねぇよ!って言えねぇのは、、、少なからず俺の中に彼女に同情する気持ちがあるからだろうか。
それとも…−−。
「初めて………怨むわ、親を。」
「………え?」
「何で……!何でっっ、私を産んだんだろう…−−−−!」
「−−−−…っっ!!」
彼女のその悲痛な叫びは涙と共に吐き出された。
声を上げて泣く彼女がまるで小さな子供のようで。
それを、その背中をずっと見てた俺はもう我慢できなくて彼女に駆け寄ると力いっぱい彼女を抱きしめた…−−−。