NUDE〜彼女の心〜

「も〜…何回も言わなくてもわかってますって!

それに、社長に言われなくても着せ替え人形ちゃんと仲良くやってきますからっ!じゃっ!」


ブチッと切ってやった。


決して世界で活躍する彼女を侮辱したかったわけじゃないが、あまりに過保護でしつこい社長にムカついた。


でかい仕事だし、社長が心配なのはわかるけど。


でもまるで俺のことなんかガキ扱いだし、もう何年も社長の下で働いてるのに未だに信用されてないみたいでイラッとした。


我ながらガキっぽいと思ったけど、もう何も言われたくなくて一方的に切ってやった。


くそ…っ!
こんなんじゃ腹立って集中できねぇよっ!


チッ!と舌打ちを零して、すでに灰になったタバコを消して新しいのに火を点けた。


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