NUDE〜彼女の心〜
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結局あれから3本も吸ってしまい、重い腰を上げたのは3時15分前。
イライラを落ち着かせ、気持ちを切り替えた頃には大分いい時間になってた。
「さて…いくか。」
時計を確認してスタジオの扉を潜り、待ち合わせの3階の部屋が近付いてくると柄にもなくドキドキしてきた。
ここには何度か来たことがあって、いつもならカメラのシャッターをきる音やスタッフ達のワイワイと賑やかな声が廊下や階段まで聞こえてくるのに…。
今日はやけに静かだ。
そういえば…彼女の撮影はもう終わったのか?
中を伺ながら部屋へ入ると、何人かの知り合いのスタッフ達が声をかけてくれて。
手を挙げてそれに答えていると、前からビシッとスーツを着た男が俺に近付いてきた。
多分、彼女のマネージャーだろう。