NUDE〜彼女の心〜
「私…今まで、誰かに頼るってなかったから。
周りにいる人間はみんな…下心ってゆうか、何かメリットがあるから私の近くにいるだけだから。絶対信じちゃダメだし、弱味なんてみせちゃ利用されるだけだし。
それに…もうずっと独り暮らしだったから大概のことは自分でできるし。
でも…もうこれからはそうもいってられないんだよね…」
シンミリ…と言えばいいのか。
あきらめにも似た寂しそうな表情を浮かべるから。
「だっからっっ!俺がいるって言ってんだろっ!?
大体、俺を頼らねぇで他の誰を頼る気だよっ!!」
いつまでも“私は独り”みたいな空気流しやがって。
じゃあ俺は一体何なんだよっ!
そう思ったらついついイライラして大きな声を出してしまった。
そんな俺を彼女はきっとビックリした顔して見てることだろう。
何度となく見てきた、目ん玉ひんむいて心底驚いた顔して俺を見てんだろう。