NUDE〜彼女の心〜
だけど、実際は…。
イラつく俺を穏やかな微笑みを浮かべて見てて。
「ありがとう…。」
「はぁ!?
何の礼だよ?」
何が“ありがとう”なんだ?
何をそんな落ち着いてんだよ。
かみ合わない会話と温度差にさらにイラついた。
「ベットから落ちてね?
床に転がりながら月を見てたの。
皮肉にも、床に転がった方がベストポジションでさ。
することないし、助けは呼べないしね?
だからただただ月を眺めてたの。
そしたらこれからのこととか色々考えちゃって。
不安だらけだし、この先楽しいことあんのかな?とか。
生きてくって辛いなぁ〜とか。」