NUDE〜彼女の心〜
思い出話に花が咲き…。
それでなくても楽しい時間ってのは無情にも一瞬で過ぎていくもんなんだが。
それにしても…。
今日の主役は一体どこだ?
約束の時間はとっくに過ぎてるんだけど一向に現れる気配すらない。
チラッと腕時計を見やると、遠藤もそれに気付いたようで彼女の話題に触れた。
「そいやぁ遅いっすねぇ、ナオちゃん…」
「撮影、早く終わったのか?」
「はい。だからコンビニ行って来るって出てったんすけど…もう30分以上は経ってる…また迷子にでもなってるのかな??」
ハハハ…なんて苦笑いを浮かべてる遠藤だけど。
いやいや、聞き捨てならないぞ??
「“また”…ってよくあることなのか?迷子…。」
普通に口にした彼女の意外な特技を頭にインプットさせつつ、何食わぬ顔をして聞いてみた。