NUDE〜彼女の心〜
「もう!落ち着いてってばっ!
私の経過次第だし、いつになるかもわかんないんだから。」
「それでも良かったじゃねぇかっ!
尚更頑張ろうって気になるし、益々リハビリに力がはいるなっ!」
「……うん。
もし、一時帰宅できたら…あんたとあそこのカレー食べに行きたいなぁ…って」
そう言って、へへ…ってはにかむ素直が可愛くて可愛くて…。
思わずギュ〜っと抱きしめれば、『調子にのるなっ!』とわき腹に一発食らわされた。
ま、まぁ…そんな照れ屋なところも可愛い…ってことにしておこう。
でも焦っても仕方ないし、素直のペースでこれからも頑張ろうって話していたものの、今まで以上にリハビリに専念しだした素直。
それを壁際から見てるだけなのがもどかしい俺は何かできないものかとジレンマに悩まされていた。