NUDE〜彼女の心〜




だけどその日の帰り道ーーー…。


駅から家までをフラフラと歩いていた俺は閃いた。


『そうだっ……!』


自分のナイス過ぎる閃きについ足を止め、今きた道をダッシュで引き返した俺はスーパーにかけこんだ。


何でもっと早く思いつかなかったんだよ、俺っ!!


カゴを片手に、食材たちをポンポン放り込んでいく。


どこかウキウキしながら。
きっと顔も緩みっぱなしだろう。


明日のあいつの喜ぶ顔が楽しみで。
それから驚く顔。
照れた顔も。


あぁ…。
早く明日になんねぇかなぁー?


そんなもどかしさとじれったさも連れて。
はりきって買い過ぎたスーパーの袋を両手に家路を急いだーーー…。


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