NUDE〜彼女の心〜

今まで“結婚”を考えなかったわけじゃないけど、いつか出来たらいいな…ぐらいにしか思ってなかった。



家に帰ってきたら明かりがついてて。
誰かが『おかえり』と迎えてくれて。

風呂が沸いてて。
温かい飯がでてきて。

洗濯機に汚れた服を入れたら勝手にきれいになって乾いてたたんでしまってくれて。


そんな生活を羨ましいと思いはするが、絶対手にいれたいものではなかった。


望みはするが、自分でも出来るし。
そう思い、そして何より俺は“受け身”だったんだ。


それらをしてもらうことが大前提にあって。


俺が稼いでくるから家のことはよろしく!ってのがどこかにあったんだろうな。



だから、今日の俺のこの変化は大きな一歩だと思うんだーーーー…。


< 335 / 516 >

この作品をシェア

pagetop