NUDE〜彼女の心〜
病院に着いて。
エレベーターを降りて、あいつの部屋までを歩く俺に顔見知りの看護師さんが声をかけてきた。
「あ〜…良かった!」
俺の顔を見るなりホッとした顔をする看護師さんだが、こっちはあいつに何かあったのかと心配になった。
またベッドから落ちたのか!?
リハビリ中に何かあったのか!?
安堵の表情を浮かべる看護師さんとは逆に、俺の顔は強張っていく。
「な、何かあったんですかっ!?」
食らいつくように聞き返せば。
「え??あ、違うんです。
誤解させちゃいましたね、ごめんなさい。
今日はいつもよりお見えになるのが遅いようだったからご心配されてましたよ?」
そう言ってフフフ…と笑う看護師さん。