NUDE〜彼女の心〜
未だにタッパーのフタを持ったまま中身をシゲシゲと見つめる素直。
何もかもが恥ずかしくて。
早く食えっ!っと、無理矢理スプーンを握らした。
保温性のあるバックに詰めてきたご飯を取り出すとカレーをその上にかけ。それから付け合せのマカロニサラダも机の上に出した。
「サ、サラダも作ったの!?」
「当たり前だろ?
カレーにはサラダがつくもんだ。
あ、言っとくけどサラダにフルーツの類いは入ってないからな!?
俺、嫌いなんだよ。サラダにフルーツ入ってるやつ。マヨネーズと甘いもん一緒にしてどうすんだよっ、なぁ!?」
ありゃマヨネーズに失礼だと言うと、『わかる、わかる!』と賛同してくれて。
「じゃぁ〜…遠慮なく。
いっただっきま〜す!」
ようやく、カレーを口にした。