NUDE〜彼女の心〜
「いくらでも作ってやる!
これからいつでも、お前が食べたい時に俺が作ってやる!」
そう豪語し、決意を叫ぶ俺を素直は涙を溜めた目のまま見つめた。
「あの時お前が言ってた隠し味にいれたらいいウィンナーとか、コクがでるらしいチョコレートとか。
それから何だ?
あ、ダシがだる鶏肉でもすりおろした玉ねぎでも!
何でもいい、俺んちの、いや!
俺とお前でこれから『我が家のカレー』を作ってってたらいいじゃねぇか!そしたらそれが家庭の味だっ!!」
わかったかっっ!…って言い放った後。
「…………。」
「…………。」
一瞬の静寂の後、ものすごい恥ずかしさととんでもないことをやらかして感に襲われた。