NUDE〜彼女の心〜

「大丈夫ですよ。こっちは海外と違って安全ですし、それに言葉も通じますから。

もし迷子になってても人に道を聞けば帰ってこれるでしょう。

あ、もしかしたらファンに囲まれて足止めされてんのかもですね〜」


フフフ…なんて笑ってるけど、いいのか?そんなんで…。


だって彼女はVIPだろ?
むしろ護衛をつけるとか車だすとかしなくていいのか!?


ちょっと…どころではない俺と遠藤の温度差に首を傾げると。


「あ、先輩だから言っときますけど…」


周りを気にしながらちょっと声を落とした遠藤が真剣な顔して話だした。


「ナオちゃんのこと、何て言うか…“特別視”しない方がいいっすよ」


「……!?」


意味がわからない。
“特別視”だと?

俺がしてるって言いたいのか?


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