NUDE〜彼女の心〜

「“そういう変な意味”ってな、一体どういう意味だ?ん?

俺はなぁ、遠藤…。

彼女が世界で活躍してようが宇宙の果てで活躍してようが、今回の仕事相手ってことに代わりねぇんだよ。

俺は自分の仕事をするだけだ。…わかるか?」


普段より数段低い声でそう告げれば、「もちろん、その通りですっ!すんませんっ!」なんてたじろぎながらこぼした。


(こうやってすぐ謝るところは昔のまんまだな…)


昔を連想させるその反応に思わずクスリと笑えたがそのことには触れずに、『わかればいいんだ』と笑ってみせた。


『助かった〜』なんて言って大袈裟に息を吐いてみせる遠藤だったけど、直ぐさま気を取り直して俺に向き直るとさっきの続きを話だした。


「彼女、嫌がるんですよ。

特別視って言うか、こう…自分にヘコヘコするみたいな態度をとられるの」


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