NUDE〜彼女の心〜
「俺はナオちゃんの専属マネージャーってわけじゃないんですよ。
さっきも言いましたけど、彼女は海外にいる方が長いですから俺は日本にいる時だけのマネージャーみたいな。
日本でのスケジュール管理や調整、身の回りの世話…って感じなんですけどね」
そうはにかみながら言う遠藤の顔は何だか嬉しそうに見えた。
「あ、先に言っておきますけど。こんな話、先輩だからするんですからねっ!心して聞いて下さいよっ!?」
語気を強めてそう前置きすると、彼女のマネージャーになったいきさつやその後の貴重な話をしてくれた…−−。
「俺が大学ん時にイベント会社のバイトをしてたの覚えてます?」
「あ〜…アレだろ?あの…何か結構な頻度で芸能人に会えるバイト。
お前よく『アイドルの誰々とエレベーターが一緒になった!』とか自慢してたよな」