NUDE〜彼女の心〜
ナオさんの機嫌を損ねないように、無理難題を言われないように…まるで腫れ物に触るような扱いでした…−−−。
そう続ける遠藤には絶対言えないけど。
『悲惨だな…』っと、遠い目をした遠藤の横でこっそり思ってしまった。
「でもマネージャーになって1ヶ月が過ぎる頃、彼女に言われたんです。
『遠藤さんにとってマネージャーって仕事が、私の機嫌取ったり頭下げることなら今すぐ辞めちまいなっ!』って」
「……っ!?」
俺は自分の耳を疑った。
まじでそんなこと言われたのか!?
何でそんなこと言われなきゃならねぇんだ。
しかも自分より一回り以上も年下の小娘にっっ!
自分が言われたわけでもないのにすっごいムカついた。
だけどそれと同時に、そんなことを言われてもマネージャーを続けてる遠藤が信じられなかった。