NUDE〜彼女の心〜

「やだなぁ〜、先輩〜!俺を誰だと思ってんすか?

そこらへんは抜かりないっすよっ!

ナオちゃんには予め言っておきましたから。

『今日の対談相手は俺の先輩にあたる人で、裏表のない人でめっちゃくちゃ面白い人だから期待してって!』

きっと彼女もワクワクしてますよっ!」


さもいいことしたでしょと、ナイス俺っ!なんて本気で言ってる遠藤の頭を叩いてやった。


「お前…っっ!
何を勝手にハードル上げてくれてんだよ、バカッ!」


何するんすか〜なんて言ってる遠藤にもう一発ぐらいお見舞いしてやろうかと思った矢先。


廊下からカツカツ…とヒールの音が聞こえてきた。


「あ、帰ってきたかな?」


段々近づいてくるヒールの音と、遠藤の呟きでこのスタジオの空気は張りつめ、ここにいるスタッフみんなが入口に目をやった…−−−。


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