NUDE〜彼女の心〜
彼女のそんな態度に少々気分を害したが、まぁ海外生活が長いみたいだし多少の礼儀を忘れたのかもしれない。
もしかしたら初対面だし初対談だし、緊張してたのかもしれない。
……うん、そういうことにしておこう。
ポジティブに考えることにし、俺は気を取り直してまた話しかけた。
「緊張されてますか…?
先程、遠藤さんからNaoさんは今日が初対談だってお聞きしましたから。
もし、そうだったらリラックスしてくださいね。
あ、コーヒー、遠慮なくいただきます」
営業スマイルを顔中に貼付け、ご丁寧にコーヒーの礼も添えてやった。
だが案の定、何も返事は返ってこないのでもう諦めてさっさと対談の手順の説明に入った。
「………以上が、大体の流れなんですけど、何か質問はありますか?」
「……………。」