NUDE〜彼女の心〜
いろんな思いが混ざって頭ん中はグチャグチャだし、改善のしようがない現実に押し潰されそうだ。
バッタリとベッドに倒れ込んでグダグダしているとローテーブルの上に置いてあった携帯が鳴り出した。
「……………。」
嫌な予感がする。
社長だったらどうしよう。
社長からの電話なんて、今までも出たくなかったが今は今まで以上に出たくない。
その内、切れるだろう…うん、放っとこう。無視無視。
案の定、電話はすぐ切れた。でもまたすぐ鳴った。
しばらく鳴って、切れて。またすぐ鳴って切れる…。
しつこいなぁ…。
あの人のしつこさはスッポン並だな。
そんなくだらないことを考える間も鳴っては切れ、切れては鳴って…。
いい加減腹が立った俺はベッドから起きて携帯をパカッと開けた。