NUDE〜彼女の心〜
……ちょっとはこの子たちを見習ったらどうだ。
そんな悪態をつきたくなるが、あの食べっぷりを思い出したらクスッと笑えた。
「何、笑ってんすか〜?樹さぁ〜ん」
すっかり酔っ払った塩見に肩を組まれながら言われて。
「いや…お前の空回りっぷりがおもしろくてつい…」
ハハハ…と笑ってみれば周りの連中も声を出して笑いだした。
それを横目で確認しながら、みんな酒が回ってきて緊張も警戒心も薄れだしたようだ。
行動開始といくかな…−−−。
今まで黙って周りを観察していた俺は、麦焼酎を一口飲むと彼女たちの方を向いて、探りをいれだした。
「みんなモデルさん……なんだよね?」
彼女たちの内の誰に問うでもなく、そう呟けば。
率先して「はい」と答える子はいないものの、みんなふんわり笑みを浮かべてた。