NUDE〜彼女の心〜

「ちょっと、真由美っ!」


失言に気付いていない真由美ちゃんを窘めるエリカちゃん。


「あ、大丈夫大丈夫。何も聞いてないよ。

Naoってモデルさんには秘密が多いみたいだし、詳しく聞こうとかましてや君たちに探りをいれようなんて思ってないから安心して?」


作った笑顔を顔に貼付けてエリカちゃんを見つめれば、気まずいと感じたのか彼女は目を逸らした。


「でもさ〜…」


背もたれに寄り掛かりながら俺はわざとらしくため息を一つ吐くと、もったいつけながら続きを口にした。


「そんなすごい人と仕事できるなんて名誉なことだしもちろん嬉しいんだけど、実は彼女のことで今すっごく困っててさ…」


多くは語らず眉をハの字に下げ、言葉を濁しながら彼女たちを見つめると。


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