NUDE〜彼女の心〜

「格が違う…ってのはどういう意味?世界か日本かってこと?」


だから俺は現実派のアイちゃんに狙いを定めた。

だけど案外、この子は計算高いのかもしれない。


「別に、Naoさんと張り合おうなんて思ってないですよ?

特に私は背も低いし、モデルとしての必要条件は満たしてないのにこんなお仕事させてもらえてむしろラッキーって思ってますし。

だから余計憧れもするし、尊敬もしますけど。何て言うのかな……Naoさんにはきっと誰も敵わない。

それだけの素質も実力もありますもん。さっき言ってた有名デザイナーが認めるほどに」


そこをもう少し詳しく…とは口には出さなかったが、アイちゃんは悟ったのだろう。クスッと笑った。


多分、この子は俺の策に気づいてる。だけどそれに気づかぬふりして話してくれるなら俺も騙されておこう…−−−。


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