初恋が実るまで
私は来歩と帰り道懐かしい頃の話をしまくった

来歩の恋愛話とか 担任の先生の話とか

はげてた校長の長話の愚痴とか

♪ー♪ー♪ー♪

私の携帯が突然鳴り出す

相手は知らない番号だ

「来歩ーこれ出た方がいいかなー?」

「でてみなって!」

やけに来歩の調子が可笑しい

『もしもし』

『俺だけど』

『へっ? 誰?』

『猪口 廉』

とっさに携帯を離して来歩に問いかけた

「来歩なんかたくらんでるでしょ」

「ばれた?」

「ちょっとー」

「だって廉が話したいって言うから」

廉が? 

『おーい』

数秒間私は頭がいっぱいだった

『はっ!ごめんごめん』

『今から会えるか?』

『何いきなり』

『話があるんだけど』

『分かったよ』

『じゃー7時にうきわ公園で』

『ぅん・・・』

「何だって?」

「話があるから7時にうきわ公園でって」

「良かったじゃん!」

「ぅんまぁー」

そういってるウチに家に着いた

別れを告げて来歩と別れた
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