届けっ!あなたに贈る恋の歌
「また怒ってんのか?花梨。」
この声……
と、この?で終わる文型から始まってるってことは
「真崎先輩っ!?」
後ろを向くと、背の高い真崎先輩があたしを見下ろしていた
んまぁ、いつものことだけど…
「あ!昨日は先に帰っちゃってごめんなさい。」
「まったくだ…。せっかく迎えに行ってやったのにな、次置いてったらもう迎えに行かないからな」
あたしの頭を撫でて、優しく微笑む先輩……
不信感を覚えた――――。
「ま、真崎先輩……」
「ん?どうした」
なんかがちがくない?
「なんでも無いです」
「わかった」
ほら、やっぱり――――。
いつもなら、
“用がないなら呼ぶな”
でしょう………?