届けっ!あなたに贈る恋の歌



「また怒ってんのか?花梨。」


この声……


と、この?で終わる文型から始まってるってことは



「真崎先輩っ!?」



後ろを向くと、背の高い真崎先輩があたしを見下ろしていた



んまぁ、いつものことだけど…



「あ!昨日は先に帰っちゃってごめんなさい。」



「まったくだ…。せっかく迎えに行ってやったのにな、次置いてったらもう迎えに行かないからな」



あたしの頭を撫でて、優しく微笑む先輩……



不信感を覚えた――――。



「ま、真崎先輩……」


「ん?どうした」



なんかがちがくない?


「なんでも無いです」



「わかった」



ほら、やっぱり――――。




いつもなら、



“用がないなら呼ぶな”




でしょう………?










< 10 / 18 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop